投信入門 – 2016-3 マイナス金利で市場混乱

・マイナス金利で市場混乱

マイナス金利導入以来、円高、株価暴落、国債急騰とマーケットは大混乱になっている。マイナス金利で追い出されたお金をどこに持っていったらいいのか、皆がよく分からない状態だ。最終的には預金を消費や投資に回してインフレにしたいのだろうが、逆に預金が増えているという現象も起きているらしい。マイナス金利という強引な方法が人々の不安を煽っているようだ。
日本で貯蓄が累増しているのは、人々が高齢化に不安を感じ、長生きリスクに備えようとしているからだ。そこに負荷をいくらかけても不安が増すばかりで、消費には向かわない。この長生きリスクに対応する保険が年金だ。年金の安定性が確保されれば不安が消える。国民はムダな貯蓄はしないで済む。
「北風と太陽」の話に例える人もいる。北風を強くするだけでは、人々の預金を剥がすことはできない。太陽の暖かさ、つまり老後の安心感や安全な投資先が必要ということだ。

・アベノミクスの混迷

安倍(晋三)さんはアベノミクスで一生懸命だが、全くその実態はない。かけ声だけだったことはみんなが知りつつある。日銀がむちゃくちゃなことをやり、その結果が今日だ。実質賃金が4年連続で減っている。同時に雇用の不安定があるので、個人消費が増えるわけがない。GDPの6割以上が個人消費の日本では、個人消費が上向かない限り景気は良くならない。だから個人に富の配分がきちんと行き渡る社会にしないといけない。今は本当に単なるかけ声だけのアベノミクスの無様な失態を、世間にさらしているということだ。(小沢一郎講演より・asahi.com)

・株価暴落とマイナス金利 (2/2)

年末に19000円だった日経平均株価が1月に16000円まで下がりました。我々にとってありがたい原油安が、株の世界では株価急落の原因の一つだといいます。株価連動内閣ともいわれ、上場企業が黒字になればいいというアベノミクスは、いずれ破綻するという意見があります。生活と連動しないアベノミクス景気って普通に考えたらやはり変だと思います。今回のマイナス金利は、その景気の元の円安を支え、株価を支えるための強引な方法なのでしょう。
預金や現金が投資に向くのは悪くないと思いますが、実際の株価市場や為替市場は投資ではなく投機(ギャンブル)が行われているわけで、一般の市民が参加する場所ではないと思います。つい最近中国で、そういう無知な市民から9000億円を集めた投資会社が逮捕されました。お金を投資に回したいなら、一般市民にも分かる誠実な投資の仕組みを作る必要があると思います。

・0.025%の預金とNISA

アベノミクスのせいか、史上最低金利が続いています。最近マネーの本を買ってきて、少し投資信託の勉強をしようと思っています。投資の本は、FXや株のもうけ話がほとんどですが、その中に「0.025%の預金をいくら持っていてもそれは資産とはいえません」という記事がありました。まさに、日本の預金はそういう状態になってきています。それを投資に回すために、NISAという減税サービスも始まっているようです。また逆に、リスクの少ない投資信託でも7年前のリーマンショックでは大損したという話もありました。為替バブルの今、はじけるかどうか判りませんが、少し勉強してみようと思っています。

・投資デビュー、誰もわからない2016年

年末と年始に投資信託を購入し、投資デビューをしました。購入した投信は主に債券関係で、株式にはほとんど興味がありませんが、その関係で、景気とか経済の見通しに少し関心がいくようになりました。
それによると、2016年の見通しは十人十色で、誰もわからないようです。野村は円安135円になるそうです。三菱UFJは円高115円といっています。当然のことですが、正確に見通しができれば、大金持ちになれるし、日銀総裁にもなれます。つまりどんな優秀な人も、今年世界が、日本がどうなるかは分からないというのが、現実のようです。

・マネー川柳

「好景気 日本丸より 五郎丸」
「いつの日か 貯(た)めるつもりが 終活へ」
「一億が 総活躍の 消費税」
「マイナンバー これが預金の 数字なら」
現在の日本の経済の停滞感や希望の無さが表現されています。

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