平成三十年 – 何もしなかった日本




相次ぐ日本を代表する企業の凋落、止まらないリストラ。進出する海外巨大ネット産業GAFA、それに乗り遅れた日本。
バブル崩壊後、何もしなかった日本に未来はあるのか。堺屋太一の予言ベストセラー。

ものづくり日本

「ものづくり」一辺倒だった日本、それが韓国、中国に追い越され、ついには海外資本の傘下になってしまいました。
そこへ「ものづくり」からは想像もできなかった、「GAFA」と呼ばれる巨大ネット産業の台頭です。
これには、日本は寝耳に水、全く歯が立ちません。
なぜここまで日本が出遅れたのか、一つには「高度成長期のものづくり」と違って、やはり政府の後押しがないからだと思います。
日本では、ネットといえばゲームやSNSの「子供の遊び」くらいしか思いつかない感があります。
日銀の株買い上げのおかげで、企業にはお金の蓄えもあるし、高齢者の預金もそこそこあります。
しかし、これらのお金がネット技術の研究開発、起業に廻ることはありません。
ネットは「ゲームやSNS」と考えている現在の日本には、力を入れるのは、それらの取締りやセキュリティぐらいで、研究開発などは考えられないからです。
残念ですが日本には、SNSの暴走などネットの良いイメージがないのも事実です。
人の考え方や政治も教育も、今の日本には、基本的なものがネット社会に対応できていないといえます。
自転車からベンツ、電話機を飛ばしてスマホといった急激な変化に慣れている中国などと違い、日本では、基本や順番のないネット社会への急変には対応が難しいといえるかもしれません。

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